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2002/06/02
初夏の頃になると南向きの塀や何かにテントウムシの蛹がたくさんへばりついているのを見つけることが出来ます。
子供の頃から幼虫・蛹・成虫それぞれの状態は目にしたことがあったんですが、
蛹化・羽化の瞬間は未だ見たことがなかったので、ご近所の草むらからテントウムシの幼虫を何匹か連れてきて観察してみることにしました。
蛹化の近くなった幼虫は何だかお尻が重そうに歩いています。
ちょっと歩いては休み、またちょっと歩いては休みを繰り返しているので、蛹化まで時間のある幼虫と区別がつくと思います。
またお尻の先っぽを見てみると白い液体がにじんでいる個体も多いようです。
# 体を固定するための接着剤みたいなもの?
幼虫は気に入った場所を見つけるとじっと動かなくなって蛹になる準備を始めます。
蛹になる場所は陽のあたるところが好きな様です。
今回の観察は室内で行ったんですが照明の真下が大人気でした。
また場所を決めてしばらくは振動などの刺激に随分と敏感な様で
ちょっと揺らしただけでも気分を損ねてまた歩き出してしまいました。
場所が決まると腕立て伏せの様な動きを繰り返した後に、体をまるくして蛹化に備えます。
丸くなって動かなくなってからおおよそ24時間程度で蛹化が始まる様です。
時間帯は早朝〜午前中が多い様です。
蛹化が近づくと幼虫が今度は背筋運動の様な動きを繰り返します。
この背筋運動が始まったらまもなく蛹化が始まります。
一連の写真で示した通り、蛹化は2〜3分で終わってしまいます。
蛹化が終わると体を乾かすためか再びゆっくりとした背筋運動を繰り返します。
特に蛹化後1日目は長い間体を反らしたままのものも多いようです。
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